インフラエンジニアのVPS徹底比較

VPSで専用オンラインストレージを構築する

「DropBox」や「Google Drive」のような無料・安価なオンラインストレージは多くあります。
しかし、下記のような細かなセキュリティ設定ができない。

・アクセス元をIPで制限する。
・社内認証(LDAP/AD連携)する。
・アクセスログ、ファイル操作ログを取得する。
・自社専用オンラインストレージである必要がある。
・ウィルス対策ソフトでのウィルス拡散を防止する必要がある。

そのため企業のセキュリティポリシーをクリアできず、お困りの担当者がいるかと思います。
そんな担当者におすすめの専用オンラインストレージ構成があります。

■VPS＋ownCloud構成
安価なVPS上にオープンソースのownCloudというオンラインストレージパッケージを導入する構成で、お手軽に専用オンラインストレージ環境が 構築できます
インストールは簡単！！

ownCloudオンラインストレージの概要

ownCloudはオンラインストレージを、企業法人や教育機関内の専用サーバー環境に構築し、セキュアにファイル共有するための オープンソースのパッケージソフトウェアです。
「DropBox」や「Google Drive」のような使い勝手を維持したまま、 データ容量を気にせず安心して、自社内で、また、取引先や国内外拠点との安全なファイル共有を行いたい企業・法人や教育機関でも利用できます。

■ownCloudの特徴

オープンソース	商用での利用が可能なデュアルライセンスを採用したオープンソースの企業・法人向けのオンラインストレージ・ファイル共有製品です。
自社専用の環境に設置	AWSなどのクラウド環境上でも、よりセキュリティを重視した自社サーバーでも、サーバー環境を選ばず、専用のオンラインストレージ、ファイル共有環境を構築できます。
ファイル操作ログ	ファイル操作ログの管理が可能です。自社専用環境への構築となるため御社のコンプライアンスルールに則した形でのログ管理が可能です。
マルチデバイス対応	ブラウザからの利用はもちろん、フォルダごとに同期可能な専用アプリによりDropboxやGoogle Driveのようなオンラインストレージでのファイル共有・同期の利便性を実現します。
多彩なファイル共有方法	ownCloudのユーザ間だけではなくアカウントを持たない相手にもパスワードや期限付きでファイルを共有することが可能です。
LDAP/AD連携	LDAPやActive Directory等の企業・法人・教育機関内の既存ユーザー管理システムとの連動が可能です。
セキュリティ	ウイルスチェック、ファイル暗号化機能や通信内容の暗号化など企業・法人・教育機関が必要とするセキュリティ対策が可能です
大容量・無制限	商用ライセンスの費用はユーザー数でのみ課金となります。ストレージ容量やデータ使用料等に影響は受けません。

■ownCloudの主な機能
既存ファイルサーバ連携能既存のファイルサーバーをそのままownCloudからマウント

ファイル共有機能	ドラッグ＆ドロップでファイルをアップロード
	一括ダウンロード機能
	ダウンロードの有効期限の設定能
	パスワードあり/なしのアクセス設定
	ファイルの世代管理（バージョン管理）機能
ファイル同期機能	ownCloudとPCとの同期機能
	更新状態の確認
	更新状態の確認
マルチデバイス対応	WindowsエクスプローラーやMac OSのFinderでのアクセス対応
	WebDAV接続
	各デバイス用専用アプリ
外部認証連携	LDAP/AD連携
	SAML/Shibboleth認証への対応
拡張機能	プラグイン/APIによる機能拡張
	サードパーティー製のプラグイン
セキュリティ	自社専用の環境に構築
	ファイル・通信路の暗号化
	アンチウィルス対策
	共有データへのアクセス制限(パスワード・有効期限設定)

ownCloudを稼働させる安価なVPS紹介

■ownCloudを稼働させるおすすめVPS
4core,8GB,500GB以上(OS:Linux)のスペックで各VPSを比較しました。

VPS業者	スペック(CPU/メモリ/HDD)	価格(初期/月額)
ABLENET	5コア/8GB/800GB	5,696円/5,505円
GMOクラウド　VPS	6コア/8GB/600GB	4,000円/5,696円
お名前.com	6コア/8GB/800GB	9,220円/7,505円
さくらインターネットVPS	6コア/8GB/800GB	8,640円/7,776円
WebARENA SuitePRO V3	4コア共有/16GB/	5,400 円/30,672円